環境美化活動

富士化学工業のブログにお越しいただきありがとうございます。

今回は、つくば工場より、営業推進本部 業務部 業務課 からの投稿です。

 

9月決算の当社では、毎年この時期に改善および業務業績を表彰する制度による表彰式が開催されます。つくば工場業務課からは計3件の申請を行いました。その中で、結果として努力賞ではあったものの、課内全体で団結し取り組み、多くの相乗効果をもたらしてくれたと感じている印象深い1件をご紹介したいと思います。

 

『安全衛生環境保全に資する~職場環境の維持改善ならび美化活動~』と題したこの改善提案では、ご来場いただくお客様の印象に残る、工場正門から事務所入口までの景観改善を実現しました。 従業員はもとよりお客様の安全通路を十分に確保できたこと、全従業員に対して社内美化への関心を深めさせる効果を発揮したこと、また、今後も継続してコミュニケーションツールとして活用し、職場環境を豊かに品質向上促進が大きく期待できるものと信じております。従来から、5S活動により同様の取り組みは行っていますが、短期的な成果を求めるあまり全体最適が損なわれ、組織として定着する前にマンネリ化や形骸化が生じるなど、十分な結果が生まれない状態にありましたので、声を掛け、皆で協力して成果を生み出そうと一致団結しました。

 

環境美化活動は、広い意味では、地球の温暖化防止や自然環境の保護等にもつながる身近で幅広い取り組みといえますが、これらは一人だけで達成する事は難しいものです。何よりも大切なのは一人ひとりが関心を持つことであり、つまりは、自然と連帯感を培う最良の手段でもあると考えることができるのです。

 

さて、この環境美化活動は、一見、効果が見えづらく、活動の意味を感じ取れないことが多々発生します。しかしながら、本活動は目に見える以上に大きな効果を生み出すことができる重要な活動であると考えられています。良いサービスはCS(顧客満足度)を高水準に保つことができますが、それらを可能にするES従業員満足)を高水準に保つことこそが最も重要であり、従業員のやる気を生み、創造をし、行動に変化していくことで経営を支える要となっていくのです。

 

ESが高い組織には、社員が皆元気よく挨拶し、社内にゴミが落ちていれば進んで拾うという社内美化に関する特徴があるそうですが、生活の環境を整えることで自分自身も磨かれ、また仲間とのコミュニケーションツールとして活用することで職場環境を豊かにする自分磨きの時間にできることは、コミュニケーションや環境美化の点で対象者を支える大切な技術の一つとなり、将来あらゆる場面で即戦力として活躍することができます。そういった従業員個人に成長の場を提供することも企業の使命でありES向上効果が得られる要因の一つです。

 

モラル向上をめざして、子どもの頃から環境教育に地域や学校と協力して取り組むことを行うことは、日本特有のもので世界に誇れる習慣です。これらで培った連帯感こそ日本企業の強みであり、経営体力の向上を促進する原動力であると考えます。

昨今、欧米を真似た企業文化が増えている中において、この日本特有の文化が失われつつあるように感じる事も多く、将来を危惧することがあります。変化が著しい今の時代においても、根底に残しておくべき大切なものであると考えていますので、今回の環境美化活動を一過性のものとせず、継続して効果が得られる取り組みにしていくことで、企業の繁栄に寄与し、社会に貢献していくきっかけとしていきたいと思います。

 

以上

つくば工場 営業推進本部 業務部 業務課 一同